2013鈴鹿8耐レース・リポート/28日:決勝

特集記事 / SPECIAL CONTENTS - 2013.08.10

28日/決勝

11時30分、観客のカウントダウンと同時にレースがスタート。第1ライダーの藤島選手がスタートライダーを務めました。46番手からスタートし、ベストタイムは16秒台前半をマークしながら、平均して18秒前後で周回を重ねていきます。

チームの予定では50分ペースでピットイン。ライダー交代と給油、そして前後タイヤ交換を毎回行うというスケジュールです。ガソリン残量や気温などを見ながら走行距離を伸ばしていくことも考えていました。

というのも、今年は燃費がとても良かった。鈴鹿サーキットを1周(5.807km)走るのに、昨年は0.85〜0.8リットルのガソリンを消費していましたが、今年は0.75〜0.76リットル。くわえて23リットルの大型タンク(昨年は20リットル)を装着していたのです。

そんなこんなで順調に周回を重ね、ピットインを重ねていくチーム。途中、ホイールまわりのトラブルでピットインが長引いたことや、14時頃伊勢付近で雨が降っているとの情報がアリ、レインタイヤを準備するなどありましたが、じつに平和な時間が流れていました。

ライダーからの情報をまとめると、昨年のような熱だれも無く、また燃料ポンプの異常も感じられていない。またペースが異なるマシンのなかを18〜19秒のアベレージで周回しているということは、マフラー交換とECUマップ変更のみを行ったマシンとしては上出来の結果では無いでしょうか。しかも開始から約3時間半の時点では34番手にまで順位を上げていたのですから。

しかし、そう何もかも予定通りに行かないのが8耐。3ライダーそれぞれが2回の走行を終え、第3ライダーの浜口選手から第1ライダーの藤島選手へ、3スティント目のバトンタッチにピットインしたとき、トラブルが起きました。

フロントのアクスルシャフトが抜けないのです。ピットレーン上で作業していたメカニックは、マシンをピット内に入れ作業を再開しますが外れません。そこでもう一台持ち込んでいた、大樂選手が九州選手権を戦う2010年型1190RC8 Rからフロントフォークを移植することとしました。それらの作業に約50分。藤島選手がコースに復帰して約20分後の順位は51位。その後19秒台で周回を重ね、最終ライダーの大樂選手にバトンを渡す時には49位にまでポジションをアップさせていました。

 

トラブル原因は、チームが用意したレース用のアクスルシャフトの焼き付き。当初2本のアクスルシャフトを交互に使い、熱によるトラブルのリスクを抑えるプランでした。しかし予選時の転倒でフロントフォークからアクスルシャフトが抜けなくなり、使用できるアクスルシャフトが1本になってしまったのです。

 

そして大樂選手にバトンタッチ後、またもやアクシデント。というか、結構強めの雨が降り始めます。多くのチームがピットインし、レインタイヤに交換し始めたとき、我がチームもピットインサインを出し、大樂選手もそれを確認。ピットはレインタイヤの準備をして待っていました。しかし次の周、大樂選手はホームストレートを通過。どうやら西コースでは雨が弱まっていて、ドライタイヤのままで行けると判断したようです。

そこからの大樂選手は凄かった。トップチームよりも速いタイムを叩き出しながら周回を重ねます。またこれはレース後に大樂選手から聞いたのですが、一度コースアウトしていたようです。でも、ラップタイムではそれが分からないほど攻めていました。さすが元スーパーモタード全日本チャンピオン。スリッピーな路面には強いのです。

そんなこんなで、ハラハラドキドキの決勝は19時30分に終了。KTM HAMAGUCHI BAKUON RACINGは47位/174周でチェッカーを受けました。

昨年以上にスタンダードマシン然のポテンシャルのマシンで挑んだ2013鈴鹿8耐。昨年は果たせなかった“完走”をすることができました。それによって皆さんが普段乗っているRC8Rが、ほぼそのままの仕様で鈴鹿8耐を完走できること。また“たられば”は禁物ですが、トラブルさえ無ければ30番手くらいでフィニッシュできるかも知れないパフォーマンスを持っているということが証明されました。

 

今度KTMの試乗会にご来場いただき、“1190RC8 R”をご試乗いただいたときには、そんなことも考えながらそのフィーリングをお楽しみいただければと思います。

また今回、TwitterやFacebookを通じ、たくさんの応援コメントを頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。皆さんからたくさんの声援をいただいていることはチーム員全員が理解していて、それが励みになっていました。また、ご声援をよろしくお願いいたします!

 

[GROUP] 第36回鈴鹿8時間耐久ロードレース(2013)

KTMイベント情報